元々、現代表亀谷直秀の大叔父が、大卸の大都魚類(出荷者から販売を委託された品物を、セリ・入札などによって仲卸業者や売買参加者に販売する業者のこと。)の創業メンバーで、副社長を務めていました。その縁から大洗で漁師をしていた父親も、豊清(とよせ)と呼ばれる仲卸に丁稚(でっち)として就職することになり、そこで経験を積んだ後に、昭和32年(約60年前)に亀谷商店(現:株式会社亀谷)が創業されました。
築地市場が開業された頃は、物流手段の主流は貨物列車でしたが次第に飛行機やトラックに移り変わりました。地方で獲れた魚が鮮度を保たれたまま届き、様々な魚を刺身で食べられるようになりました。お客様のほとんどが街の魚屋で、量販店やスーパーは街に数店舗あるかないか、また魚商の世田谷支部のお客様だけでも100店舗を超えていました。毎日数千・数万人の魚屋の店主が買出しに来ており、築地の場内を数メートル進むだけでも、1時間以上待つこともざらにありました。
当時は、魚に関する知識が豊富な方が多く、代表自身せり場を周り学んでおりました。毎日行うお客様とのやり取りの中から、魚ごとに旬の時期はいつなのか、どの産地で獲れたものなのかなどの知識や目利き力を当時のお客様のおかげで養うことができました。当社では、実際に食べてみて、その上で本当に美味いものをお客様にお伝えし、反対に不味いものはお客様にはすすめないようにしていました。
「美味いものを食べていただき、笑顔になって幸せになってもらいたい。」そんな想いで、これまでと同様にお客様にも自分が食べてみて美味いと思った魚しか提供しないようにしています。2018年10月に築地市場から豊洲市場へ移転しましたが、今後も変わらずこの想いを大切に、日々努めてまいります。豊洲市場には世界から良い食材が集まるので、あらゆる鮮魚をご準備しております。近海、遠海、手繰、特種物などご希望があればお気軽にお問い合わせください。